スタディモデル

スタディモデル
2008年9月26日
設計を進める段階で模型をつくることはとても重要と考えます。

それまでの設計作業でスケッチを描いてみたり、パースを作成してみたりして、迷いと決断を繰り返し、既に頭の中には多くの情報が入り収斂されていると思っていても、模型を作る過程で新たに思いつくこと、或いは模型が完成して眺めているうちに気付かされることが多いからです。

建築を完成させるということから言いますと、設計図完了地点ではまだ7合目あたりを登っているくらいでしょうか。残りの頂上までの道のりをあきらめないで人任せにしないことが大事だと考えます。

今回は模型製作中に感じたことの一つに全体的な色使い(主にタイルの色)のことがありました。そのことをクライアントに提案してみましたが、残念ながら了承されるには至りませんでした。いろいろな視点、または重要度のヒエラルキーはクライアントの立場によって様々ですので致し方のないことと納得しています。あとは設計者として決められた基本色をどのように活かしていけるのかを考えていかねばなりません。


スケッチ
2008年10月8日
外部では現在タイルを張っています。現場を監理していて今が一番楽しいときです。これまでの苦労の結果がビジュアル的に集約し、日に日にその姿を見せてくれるからです。

インテリアの方も最終的な納まりを決定するとともに具体的な材料を決めたり、色を決めたりしなければなりません。そのために描いたスケッチを載せました。デザイン的な側面の他に機能的なことも同時に復唱しなからこれまで決めてきた事項も確認していかなければなりません。然し現場に行けば大工さんが納まりのことをいろいろと聞いてきます。兎に角「てんやわんや」です。

これまでの長い間、ご要望を取り入れながらクライアントといっしょに作り上げてきた事柄が実を結ぶときです。現場の傍らの歩道に腰をおろして仕上がっていく様を眺めるのは実に楽しい。

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